[かむカム15号/1998年03月]より 歯のまめ知識かむカム童話

ハミガキしているのにどうしてむし歯になるの

年長組のマーちゃんは、ハミガキしているのにむし歯になってしまいました。

ある日ママにたずねました。
「ママ、どうしてハミガキしてるのに僕は、むし歯になるのかなあ。」
「どうしてゆうこちゃんは、ハミガキを僕よりしないのにむし歯にならないの。」
「なぜなの、どうしてなの。」
おやおやマーちゃんのどうしてが始まりました。
ママは言ました。
「マーちゃんは、ハミガキが大好きで、いつも食べたらハミガキをするおりこうさんなんだけど、ハミガキをした後、すぐに甘いお菓子を食べているでしょ。もう一つは、ゆうこちゃんと比べるといつもマーちゃんのおロには甘いものが入っているの。」

ウーン、マーちゃんはズボンのポッケにお手手を入れました。
ある、ある。ポッケにはガム、チョコ、アメが入っていました。
そしてママがいうとおり、マーちゃんのおロの中は、いつもアメチョコ、ガムが入っています。そのためお昼のごはんも、夜のごはんも、お腹がすかないので少ししか食べません。

ゆうこちゃんはちがいます。早起きでママのお手伝いが大好きな女の子です。テープルにお茶碗、お箸を並べたりします。
そして朝のごはんもしっかり食べます。お腹がいっぱいなのでお菓子は食べたくありません。

ゆうこちゃんは、外で遊ぶのが大好きでブランコ、すべり台で元気に遊びます。
「ママ、ママお腹がすいたよ、ペコペコだよ。」
ママは、おやつに焼きおにぎり、牛乳、うさぎのゆで卵をつくりました。ゆうこちゃんは、お手手を洗って食べます。その後、また元気にお外に出て行きました。

さて、よい子の皆さんここでなぜマーちゃんが「むし歯になる」かって、そうです。いつもいつも、おロの中に甘いお菓子があるので、おロの中のむし歯菌は、ミュータンス菌です。この菌は歯を溶かす酸をだして歯をボロボロにしてしまうからです。

もう解りましたね、ゆうこちゃんは、お腹がすくとママが作ってくれるおやつを食べます。それはおいしいおいしいおやつです。
ごはんも、お魚も、お野菜も、もりもり食べます。

しかしマーちゃんは、朝寝ぼうで起きると、ジュース、ケーキ、お菓子を食べてごはんは食べません。
お腹がすくとまた、ジュースにお菓子。
これではいけませんね。
だいいち風邪を引きやすくクシャン、クシャン、コンコン。
疲れやすく足が痛いよ、痛いよ。
お外で遊ぶ元気もなくなってしまいます。

そしてむし歯があるので、歯が痛くてよくかめません。ごはんも食べたくないと言ってママを困らせています。

それでは、よい子の皆さん。むし歯にならないように次の事を守りましよう。

朝のごはん、お昼のごはん、夜のごはんは、すききらいなく何でもよくかんで食べましよう。

甘いお菓子は、だらだら食べないで、きまったおやつの時間に食べましょう。

食べた後は、ハミガキをして、ママの仕上げみがきも忘れずにしてもらいましょう。

文 あびる のぶこ 絵 てらだ のぼる