[かむカム02号/1992年01月]より 歯のまめ知識かむカム歯の話

たかが入れ歯(義歯)なんて言ってはダメ

日本人の平均寿命は80歳をこえていますが、歯の「寿命」は、その年輪まで達していないのが現実のようです。それ故にある年齢になると「義歯」を使う人が多くなってきまず。義歯を使っている人が少しでも快適な食生活をおくり、健やかな日常生活を過ごしていただくために、義歯の手入れと取り扱いについて説明をしたいと思います。義歯はその入のロに合わせたオーダーメイドで精密につくられています。又自分の歯と同じようにいつも清潔にしておくことが大切です。義歯を使いながら良く噛むことによって健康的な生活をおくるためにも次のことに注意しましよう

「義歯の上手な手入れと取り扱いのコツは」

1. 義歯にもつく歯垢

歯垢は義歯にもつき、細菌の巣となります。歯垢は部分的な義歯の場合は隣りの自分の残っている歯をむし歯にしたり、歯槽腹漏にしたりします。総義歯の場合でも歯肉をはらしたり、口臭の原因となります。食後は歯ブラシなどで歯垢を落としましょう。また、寝る前には義歯をはずし、容器(コップなど)の中に入れておいてください。そして週に一度ぐらいは義歯洗浄剤に浸して汚れをとるようにしましょう。

2. 義歯は精密機器

義歯は非常に精密につくられていますので、落とすと割れたり、変形したりします。また合わない感じがしても、自分で削ったり、バネを動かさないようにしましょう

3. 義歯にも慣れがある

義歯を入れると話しにくかったり発音が違うような感じがすることがあります。今まで歯のなかった口に義歯が入り、口の中が狭くなり、舌の動きが変わったためです。また、食物の味や、温度に対する感覚が変化し、おかしいという不満がある場合がありますが、義歯に慣れることによって徐々に解消されることでしょう。

4. 義歯も定期点検(検査)

噛み合わせの悪い義歯や、歯肉にあたって痛い義歯を我慢して使っていると、あごの関節が痛くなったり、歯肉に腫れものが出来ることがあります。また、顎の形が年をとると変化するため、適合の良かった義歯でも合わなくなることがあります。痛いとか、歯肉がはれてきた場合以外でも定期的に(半年か一年)歯科医のチェックを受けましょう。

5. 義歯の寿命

義歯はこわれた場合とか、残っていろ自分の歯が抜けた場合などを除いては、義歯の手入れを良くすることと、歯科医の定期点検を受け、口の中の健康管理をきちんとおこなえば、体重の極端な変化など、やむを得ない場合を除いて、その寿命を延ばすことが出来るでしょう。
以上のように義歯についての注意点を挙げましたが、これらの諸点を注意し、義歯を自分の歯のような感覚で使いこなし、食物を噛み、健康なこれからの人生を送りたいものです。