ぼく、歯医者さん大好き

マーちゃんとゆうこちゃんは、年長組のお友達です。
ゆうこちゃんはいつも歯が痛くて、ほっぺにお手々をあてています。
甘いお菓子が大好きで、ポッケはいつもアメ、チョコで一っぱい。
ママは言いました。
「歯が痛いときは、お薬を飲んでも治らないのよ。歯医者さんに行ってむし歯菌を取ってもらわないと歯の痛いのは治りません。
ゆうこちゃん、明日は歯医者さんに行きましょうね」

ウーン、わかった。
ゆうこちゃん、お顔を下にむけて、もじ、もじ。明日になると、
いやー、いやー。

ほんとに困ったゆうこちゃんです。マーちゃんは、にこにこしながら言いました。
「ぼく、歯医者さん大好きだよ。」
ゆうこちゃんびっくりしています。

歯医者さんに行くといつもやさしい歯科衛生士のお姉さんが
「マーちゃんこんにちは、お元気でしたか」
と言って、僕と握手をしてくれるんだ。そして、うさぎとか、かわいい犬、それにミッキーマウスなど、
たくさん縫いぐるみがあるお室に行って、ハミガキの練習をします。
鏡の前で僕とお姉さんと一緒にします。
お歌を歌いながら、ハミガキ、シュッ、シュッ、シュッ。
奥の歯、シュッ、シュッ。
上の歯、前の歯、シュッ、シュッ、シュッ。
マーちゃんハミガキとても上手ね、お姉さんは手をたたいてほめてくれます。ぼくてれちゃうよ。

「マーちゃんハミガキした後、むし歯菌がとれたかためしてみましょう」

おロアーン、大きく開けてアーン赤いイチゴ(染色液)がついてる、綿棒で、チョン、チョンつけます。
次はイーン、前の歯イーン、綿棒でチョン、チョンつけます。
次はブクブクします。
お姉さんは言いました。
「鏡でおロの中を見てね、赤い所は、みがけていない所、もう少しみがいてみましょう。」

マーちゃん、鏡を見ながら
前の歯、奥の歯、シュッ、シュッ、シュッ。そばで見ていたゆうこちゃん
「あたしも歯医者さんに行って、ハミガキの練習してみたい、いいでしょ、いいでしょ。」
マーちゃんは、ハミガキの練習をした後は、歯医者さんにむし歯のチェックをしてもらいます。
どれ、どれ、おロアーン。
一本一本むし歯菌がいるかみてくれます。
「お目出とう、むし歯菌はいなかったよ。」

よかったね、よかったわ。
これからもハミガキ大好きになろうね、なろうね。

お母様方へ
小さいお子様がハブラシを持って遊ばないように注意しましょう。ハブラシをくわえて転んだりすると大怪我をします。

ぼく、歯医者さん大好き

文・あびる のぶこ/絵・てらだ のぼる