ドライマウスを知っていますか?

ドライマウスを知っていますか?

執筆者
神奈川県歯科医師会会員・海老名市歯科医師会会員 和田 信吾

口の中が乾いている。
唾液がベタベタする。
そう感じるときはありませんか?
そんな症状が続く状態のことを「ドライマウス」といい、れっきとした病気です。
ドライマウスは、さまざまな原因で起こります。
ここでは、ドライマウスの症状や、それを起こす原因、そして治療法についてご紹介していきます。

 

ドライマウスとは?

ドライマウスとはいったいどういうものでしょうか?ドライマウスは、口の内側の粘膜が乾燥するような感じがしたり、唾液がべたつく、ネバつく、といった症状になる状態のことをいいます。主に唾液の量が減ることによって起こりますが、その原因はさまざまです。また中には、唾液の量が減っているわけではないのに口の中の渇きを訴えるケースもあります。ドライマウスの患者さんで多いのは50歳以上の女性です。

ドライマウスの主な症状とは?

ドライマウスと一口にいっても、実際にはさまざまな症状があります。主な症状には次のようなものがあります。

・お口がベタベタ、ネバネバする。
・舌がヒリヒリする。
・口内炎が多発する。
・口臭が強くなった。
・喋りづらい。
・味がよくわからない。

こうした症状のどれかが当てはまるようであれば、ドライマウスを疑ってみたほうがいいでしょう。

ドライマウスの原因は?

ドライマウスの原因にもさまざまなものがあります。
その原因を探っていくと、隠れていたなんらかの病気が浮かび上がってくる可能性もあります。
どんな原因があるのか、紹介していきましょう。

 

・唾液腺から唾液がうまく分泌できない機能障害

加齢や、唾液腺の疾患、さらには免疫不全などによっても起こります。

・神経性あるいは薬物性によるもの

恐怖やストレスなどの精神状態になると唾液が出なくなることがあります。

また、神経中枢になんらかの病変があることで唾液を分泌できなくなることもあります。

さらには、抗うつ剤など薬物を作用した際の副作用が原因になることもあります。

・全身の疾患によるもの

発熱を伴う病気や、脱水症、糖尿病、また腎不全や心不全などでも唾液の分泌がうまくなされないこともあります。

・口呼吸によるもの

鼻が詰まったりして口で呼吸をしていると、どうしても口の中が乾燥してドライマウスになりがちです。

 

どんな治療法があるの?

ドライマウスが疑われるような場合は、すぐに歯科医院を受診してください。
歯科医院で診察、そして検査を行い、原因を探っていきます。原因がわかったら、まずは第一にドライマウスの原因となる病気の治療を行っていきます。また、すでに起こっている口の中の乾きに対しては、唾液の分泌を促進する薬や漢方薬による治療や、服薬している薬剤を確認しその減量や変更を行ったり、他には唾液腺マッサージ、保湿剤の使用などの対症療法を行っていきます。

皆さん自身で手軽に毎日行えるセルフケアもあります。例えば、食事はよく噛んで食べる、シュガーレスガムを利用する。舌体操、顔面体操や唾液腺マッサージをする、といったことが挙げられます。
お口の乾燥が気になったら、まずはかかりつけの歯医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。

参考文献:洗口液なるほど活用術 デンタルダイヤモンド社

(神奈川県歯科医師会 広報委員 和田信吾)

執筆者情報
和田 信吾
神奈川県歯科医師会会員・海老名市歯科医師会会員
和田歯科診療室

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