
抜歯前後の注意点とは?食事や薬など気をつけたいこと
抜歯前後の注意点とは?食事や薬など気をつけたいこと
- 執筆者
- 神奈川県歯科医師会・鎌倉市歯科医師会 小野哲也
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2026/10/30 - 歯とお口の基礎知識
歯を抜くことに、不安や怖さを感じる方は少なくありません。しかし、お口の状態によっては、抜歯が必要になることもあります。トラブルを防ぐために、抜歯前後の注意点を知っておきましょう。
■歯を抜く必要があるのはどんなとき?
現在の歯科治療では、できる限り歯を残す方法を検討します。それでも、次のような場合には抜歯が必要になることがあります。
・治療をしても炎症が治まらない
・歯を支える骨がなくなり、歯のぐらつきが大きい
・むし歯が進行し、歯を残すことが難しい
・歯の根が折れている
・矯正治療で歯が並ぶスペースが足りない
■抜歯前に気をつけたい5つのこと
抜歯を安全に受けるために、服用中の薬や持病、体調などを歯科医師へ伝えましょう。
・飲んでいる薬を伝える
お薬手帳があれば、受診時に持参しましょう。血液を固まりにくくする薬は、抜歯後の出血に影響します。また、骨粗しょう症の治療薬の一部は、抜歯後の骨の治りに影響することがあります。薬を自己判断で中断せず、事前に医師や歯科医師へ相談することが大切です。
高血圧などで毎日服用している薬についても、飲み方を事前に確認しましょう。
・病歴やアレルギーを伝える
これまでにかかった病気や現在治療中の病気、薬や食べ物などのアレルギーがある場合は、事前に伝えましょう。麻酔や歯科治療で気分が悪くなった経験がある場合も、歯科医師に知らせてください。
・お口を清潔にしておく
抜歯当日は、いつもどおり丁寧に歯を磨き、お口を清潔にしてから受診しましょう。抜歯後の感染予防につながります。
・体調を整える
前日は十分に睡眠をとりましょう。発熱や体調不良がある場合は、事前に歯科医院へ連絡してください。
・治療への不安を相談する
歯科治療や麻酔が苦手な方は、事前に歯科医師へ相談しましょう。緊張が強くなると、迷走神経反射によって血圧が下がったり、過呼吸を起こしたりすることがあります。
歯科医院や病院によっては、鼻から笑気ガスを吸って緊張を和らげる「笑気吸入鎮静法」や、点滴から鎮静薬を投与する「静脈内鎮静法」に対応しています。希望する場合は、利用できるか確認してみましょう。
■抜歯後に気をつけたい6つのこと
抜歯後は麻酔の影響や出血、感染などについて注意する必要があります。
・激しい運動や飲酒、喫煙などを控える
抜歯当日は、激しい運動や長時間の入浴、サウナ、飲酒などを控えましょう。血流がよくなると、傷口から出血しやすくなるため、入浴は軽めの入浴やシャワー程度にとどめましょう。
喫煙は傷口の治りを遅らせる原因になるため、抜歯後はできるだけ控えましょう。
・強いうがいをしない
抜歯後の傷口にできる血の塊を「血餅(けっぺい)」といい、傷口を守り、治癒を助ける大切な役割があります。
強くうがいをしたり、何度も口をすすいだりすると、血餅が流れてしまうことがあります。抜歯当日は、水を含んで静かに出す程度にしましょう。
・麻酔が切れてから食事をする
麻酔中は唇や頬、舌の感覚が鈍く、誤って噛んだり、熱いものでやけどをしたりするおそれがあります。食事は、できるだけ麻酔が切れてからとりましょう。
・傷口以外はやさしく磨く
お口の中が不衛生になると感染の原因になるため、傷口に歯ブラシを当てないようにしながら、それ以外の歯はやさしく丁寧に磨きましょう。
・出血したらガーゼを噛む
唾液へ少量の血が混じる程度であれば、通常は大きな問題はありません。出血が気になる場合は、清潔なガーゼを傷口に合う大きさに硬く丸め、30分ほどしっかり噛んで圧迫します。ガーゼがない場合は、硬くしたティッシュなどでも代用できます。
口の中がすぐに血でいっぱいになるような出血がある場合は、歯科医院へ連絡しましょう。
・処方薬は指示どおりに服用する
痛み止めや抗菌薬などが処方された場合は、歯科医師の指示に従って服用しましょう。服用後に発疹や顔の赤みや腫れ、気分の悪さ、下痢、嘔吐などが現れた場合は、次の服用を控え、歯科医院や医療機関へ連絡します。
息苦しさや喉の腫れ、意識がもうろうとするなど、重いアレルギー反応が疑われる場合は、ためらわず119番に通報しましょう。
鎌倉市歯科医師会会員 鎌倉小野歯科クリニック 小野哲也
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小野哲也神奈川県歯科医師会・鎌倉市歯科医師会
鎌倉市歯科医師会会員 鎌倉小野歯科クリニック


