歯が痛い時は数学に限る!?

痛みは放っておいても治りません。何か原因があるから痛むのです。こちらでは適切な治療と予防についてご紹介します。

パスカルは考えることで歯の痛みを忘れた?

フランスの哲学者であるパスカルは、「人間は考える葦である」という言葉を遺したことで広く知られています。

この言葉には、パスカルの「人間は自然界では矮小な生き物に過ぎないが、考えることによって宇宙を超える」という信念が込められているそうです。

パスカルは、この言葉が示すように、哲学のみならず物理学や数学などでも天才ぶりを発揮しました。

そんなパスカルも人の子、ある夜、むし歯による激しい痛みに堪えかねてとても眠れず、七転八倒の苦しみを味わったことがあったそうです。

パスカルの常人と異なるところは、歯の痛みをまぎらわすため、研究中だったサイクロイドの問題を考えることに集中したというところです。

サイクロイドとは、円が直線上を転がるときに円周上の1点が描く軌跡のことをいいます。そういわれても、「なんのこっちゃ」と首をかしげる方のために動画をお示しします。

https://youtu.be/c9b47drqCw0

サイクロイドは、歯車のかたちに応用すると噛み合わせがスムーズになり、磨耗なども少なくなるため、時計などの精密機械にも応用されているそうです。

むし歯を適切に治療し、予防に努めましょう

激しい歯の痛みに襲われたパスカルは、サイクロイドの問題を考えることに集中するうち、いつしか歯の痛みを忘れ、夜明けとともに問題も解けたということです。

「心頭滅却すれば火もまた涼し」ということわざが示すように、人は集中すると歯の痛みさえ忘れることができるというお話です。

私たちもパスカルのように物事に集中すれば、あるいは歯の痛みを忘れることができるかもしれません。

とはいえ、歯の痛みをもたらす根本的な原因が解決できるわけではありませんので、すみやかに歯科医院を受診していただきたいと思います。

多くの場合、歯の痛みはむし歯により歯の神経(歯髄)に炎症を起こすことによって起こります。

しばらく痛みをがまんし、炎症が進んで歯髄が壊死してしまうと、一時的に痛みがなくなることがあります。

しかしながら、歯髄を壊死させた細菌が歯の根を通って骨に侵入してしまい、腫れをともなった激痛を生じることがありますので油断大敵です。

歯医者さんからのメッセージ

パスカルのように物事に集中することで歯の痛みを忘れることができたとしても、根本的な問題が解決したわけではありません。

すみやかに歯科医院を受診し、適切な治療を受けてください。

何より大切なことは、歯科医院で定期的なチェックを受け、歯の痛みの原因となるむし歯や歯周病を予防することです。

神奈川県歯科医師会・海老名市歯科医師会 会員 千葉 容太

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