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新型コロナウイルスに対する神奈川県歯科医師会会員診療所での対応について

 

 公益社団法人神奈川県歯科医師会会長の松井克之でございます。
 県民のさまには、新型コロナウイルス感染の拡大、そして4月7日の安倍首相の緊急事態宣言において神奈川県も対象地域に指定され、外出の自粛を強く求められるなど不安な日々をお過ごしのことと存じます。
 さて皆さまの中にはこのような時期に歯科医院へ通院していいのだろうかという不安を抱かれている方もいらっしゃると思います。そこで本日は神奈川県歯科医師会として新型コロナウイルスにともなう歯科医院での対応についてお伝えしたいと思います。

 常日頃から本会会員の歯科診療施設においては、感染対策の遵守に努めております。それは標準予防策、またはスタンダードプリコーションともいわれ、院内感染予防の世界的な標準対策として、全ての患者さんと私たち歯科医療に携わるすべての者に適応され、感染源となる病原微生物の有無にかかわらず、消毒や滅菌も含めた適切な処置を行うというものです。

 今回の新型コロナウイルス感染対策には、今述べた標準予防策に加え、歯科診療時の硬い歯を削るエアータービンや歯石を取るエアースケーラーなどで発生するエアロゾルへの感染対策も求められています。私たちの会員診療所においては、使用する機材の配慮、吸引装置の徹底、換気その他必要に応じた対策を行っています。
 しかし皆様もご承知の通り、今回の新型コロナウイルスは人類が初めて遭遇するウイルスで、ワクチンや治療薬も開発途上です。
 今後の感染拡大状況によっては、緊急性が少なく延期しても問題が少ない治療や定期健診などは延期を考慮せざるを得ない事態も想定されます。患者さんの症状を踏まえ治療内容や診療の時期を判断するよう本会の会員には通知しております。また通常の診療予約や診療時に事前に咳や発熱の有無など確認させていただくこともあるかと思います。

 最後に、強い痛みや歯周病の継続管理などを放置すると更なる症状の悪化や全身疾患への悪影響をもたらす場合があります。
 皆さまには、症状があるにもかかわらず歯科受診を躊躇したり、自らの判断で治療を中断したりせず、まずは本会会員のかかりつけ歯科医に電話でご相談くださいますようお願いいたします。

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