「歯医者さんデビュー」はいつから?

執筆者
神奈川県歯科医師会会員・横浜市歯科医師会会員 伊東 聡

小さい子どもは、いったいいつぐらいから歯医者さんで診てもらったらいいのか?
悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか?
でも、早いほどいい、というのが私の考え。
それにはたくさんのメリットがあるからです。
いったいなぜ、早いうちに「歯医者さんデビュー」をしたほうがいいのか?

わかりやすくお教えします。

 

歯医者さんデビューは早ければ早いほど良い

 

日々の診療で、「何歳になったら歯医者さんに見せに行ったらいいですか?」と聞かれることがあります。
これについては様々な考え方があると思いますが、私は、歯が生えたら「歯医者さんデビュー」をしてもOKと思っています。

 

歯科受診は早いほうがいい、という理由を説明しましょう。

 

1.むし歯予防

歯科検診をすることや、歯石・普段の歯磨きでは落とせなくなってきたプラークのお掃除、フッ化物の歯面への塗布、歯磨き指導、食事指導により、むし歯になりにくい環境を小さい頃から作っていくことができます。

 

2.歯医者さん慣れを促す

むし歯になってしまった場合、いきなり歯科治療が上手にできる子はなかなかいません。もちろん、押さえつけてでも治療をしなければならないこともあるのですが、そうなってしまうと次回からの治療、通院が困難となってしまうケースがやはり多いです。

できるだけ早いうちから、検診や、むし歯の予防処置のような<痛くない処置>を通じていわゆる「歯医者慣れ」をすることにより、万が一、むし歯になってしまった時も、むし歯治療という痛みを伴う治療であってもスムーズに移行できることが多いです。

 

3.口腔機能低下症対策

最近では、むし歯や歯肉炎だけでなく、「口腔機能低下症」の診断・治療を行う歯科医院も増えてきました。これは、
①食べる機能(噛めない、飲み込めない、食行動異常)②話す機能(発音、構音障害)③その他の機能(口呼吸、口腔習癖、舌小帯異常)の検査をして、なにか問題がある場合は改善のためのトレーニング・指導を行うものです。この診断や治療は早い段階での対応が成功の鍵となります。

 

4.歯並びに関して

歯並びが悪い場合、より早い段階で積極的に治療をするに越したことはないと思います。例えば、歯並びを崩すような原因となる習癖舌の位置、飲み込み方、呼吸法などを小さいうちからトレーニングや簡単な装置で治すことにより、矯正治療を防げることもあります。

 

 

まとめ

結論から言うと、「歯医者さんデビュー」は0歳からで良いと思います。

歯医者は「歯が悪くなったら行くところ」から「歯が悪くならないように行くところ」の方が、結果的には<一生を通しての健康>というかけがえの無い財産を得ることができます。

なお、口腔機能低下症や歯並びに関しては、対応していない歯科医院もございますので、かかりつけの歯科医院にご相談ください。

執筆者情報
伊東 聡
神奈川県歯科医師会会員・横浜市歯科医師会会員
伊東歯科クリニック

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