[かむカム16号/1998年09月]より 歯のまめ知識かむカム歯の話

わが家のむし歯予防対策

むし歯を予防するには次の四つを実行すれば十分です。
  1. きれいに歯をみが
  2. 砂糖の入ったおやつをできるだけ少なくする。
  3. フッ素を塗ってもらったり、フッ素の入った歯みがきを使って歯を丈夫にする。
  4. 6ヶ月に1回は定期検診を受けて、歯の状態をチェックしてもらう。

しかしこの4つを幼児に実行することは、なかなかむずかしいことで、ここにお母さん達の悩みがあります。そこで、今回は神奈川県歯科医師会が20年以上も前から行ってきました「乳幼児間食無糖育児コンクール」で優秀な成績をおさめたお母さん達の育児レポートの中から、特に1と2に対する体験を紹介して皆様のお役に立てたいと思います。

1. 歯みがきについて

どの家でも、まず第一に実行するむし歯予防対策は歯みがきだと思います。
しかし、小さな子どもにこれがスムーズにできる家庭はほとんどないようで、育児レポートでもお母さんの悪戦苦闘ぶりがよくわかります。
小さな子どもは当然うまくみがけませんので、お母さんが仕上げみがきをしてあげることになりますが、Aさん「いやがって泣き叫ぶ子どもを両足でおさえつけて口をあけさせ、無理やりに歯みがきをさせる」など、お母さん自身も情けないような思いをして頑張っても、無理にやった場合はあまりうまくいかないようです。
このような場合でも、Bさん「お父さんがいつしよに協力してくれると不思議に暴れずに口をあくようになりました。」という育児レポートが多くみられ、お父さんを始めとした家族の協力が大切で、お父さんや家族の人が子どもの歯みがきに批判的だったり、無関心だったりするとますますうまくいかないようです。

また、歯みがきが好きになるようにいろいろな工夫もみられます。
Cさん「歯みがきが好きになるように、子どもの手の届く場所に色や柄のちがう歯ブラシを常時五本はさげています。子どもはその日の気分で歯ブラシを選んできてはみがくようになり、仕上げみがきも、いやがることなく口を開けて……」とか、また別のレポートでは、
Dさん「歯みがきを楽しいものにしようと歯ブラシや小物は自分の好きなものを選ばせました(自慢のウルトラマン歯ブラシ)。」等、子どもの気持ちを大切にして、いやがる歯みがきを成功させた報告が目につきます。

2. お砂糖をできるだけ少なくしたおやつについて

甘いものをできるだけ減らしたおやつはむし歯予防の基本ですが、これがまたたいへんむずかしく、どのお母さんも大変苦労することだと思います。育児レポートからみてみますと、
Eさん「間食については与える時間は3時を基準として小皿に載せて、3〜4種類、精神的満足がいくように配慮して、1週間に1度くらいはクッキー等手作りのおやつを大騒ぎしながら作っています。砂糖を減らしてスキムミルク、人参、カボチャ等をいれて、型は市販のものより悪く、素朴な味ながらも、子ども達は自分達も手作りに参加したということで喜んで食べています。アメ、・チョコは三歳までは控えていたのですが、以降は上の子どもの関係もあり、パラチノース入りを少し与えるようにしました。パラチノース入りは砂糖入りのものに比べると甘味はかなり落ちるようですが、元来砂糖の味をあまり知らないせいか、はしゃいで食べてい.ます。」等、理想的と思える育児をしているお母さんもいます。ふつうの家庭ではなか'なかこうはいかないかもしれませんが挑戦してみてはいかがでしょうか。
パラチノースはキシリトールと同じようにむし歯をつくらない甘味料ですが、この他にもむし歯をつくらない甘味料を使用したアメやお菓子が販売されていますので利用するのもよいと思います。むし歯予防はお母さんだけが頑張ってもむずかしいもので、家族そろった取り組みが大切のようです。