[かむカム2号/1992年1月]より 歯のまめ知識かむカム歯のQ&A

Q : 入れ歯の材質、デザインや治毎技術も進歩していると思います。最近の入れ歯の特色はどんな点ですか?

A : 義歯を大別すると橋義歯、局部義歯、総義歯があります。

橋義歯はブリッジとも呼ばれ、抜けた歯の両側に健康な歯がなければなりませんが取りつけた後は、自分の歯と殆んど同様になります。材料は14K金合金(前歯のみ)、金銀パラジウム合金、ニッケルクロム合金、銀合金などで、14Kを超える金合金、白金加金などは健康保険の適用外です。

局部義歯はブリッジと違って床がつき粘膜を被うので異和感が強く、最初は食物の味がわからなかったりします。歯が一本もなくなった時の義歯が総義歯で義歯の床をあごの粘膜に吸着させて維持させます。従ってあごの粘膜の状態の悪い人の場合、義歯が吸い着かず患者さんの満足のいかない場合もあります。

床の材料はアクリリック樹脂、スルフォン樹脂などで、金属床は薄くて異和感を軽くしたものですが健康保険では適用外です。

この他、インプラント義歯といわれ、著しい骨吸収を伴う場合に顎骨に人工歯根を埋入し、その歯根を土台として義歯を整作する方法が開発されていますがこの治療に際しては埋入相当部の顎骨が、外側形態にも、また内部の骨構造に関しても良好な状態が維持されていることが必須条件となります。人工歯根の材質には生体組織と親和性のあるチタン、アパタイト等が用いられます。これによって今まで義歯を入れることのできなかった人の咬合の回復が期待されることになったのです。