思わぬことでなくしてしまうことも…入れ歯は大事に使いましょう

毎年冬になるとインフルエンザが猛威を振るいます。発熱に加え下痢や嘔吐、つらいですね。時々、吐いた拍子に入れ歯を流してしまったという患者さんを見掛けます。なくしてしまっても、保険診療ではいつでもすぐに新しい入れ歯を作るというわけにはいきませんので、ぜひご注意してください。

さて話はちょっとそれますが、下痢や嘔吐の原因はいろいろですが、本来私たちの体の防御反応です。誤って異物や体に良くないものを飲んだり食べたりした場合、体が拒絶して受付を中止するものが嘔吐、体内に入ってしまったが不要物もしくは体に毒なものと判断して消化吸収するのをやめ直ちに排出するのが下痢ですね。ですので本当はしっかりと出し切るほうが体にとってはいいのです。とは言ってもどちらも苦しいですし、仕事や用事などがあれば、一時も早く止まってほしいと思うのは当然です。でもなるべくお薬に頼らず体を十分に休ませできる限り自然に任せるほうが、薬の副作用に後で不快な思いをしないでも済みますね。

入れ歯の話に戻しますが、そんなアクシデントもあるということは覚えておいてくださいね。それから注意していただきたいことですが、それは入れ歯の出し入れです。総入れ歯の場合はそれほどでもありませんが、いわゆる部分入れ歯、つまり残っている歯に一般的にバネと言われる太い針金のようなものを掛けて、それで入れ歯を安定させるものです。

残りの歯が少ないほどその歯にかかる負担は大きくなりますから、特に出し入れの時に注意しないと歯自体を痛めたり、バネを壊してしまったりします。特に入れる時、口の中にポンと入れてアグッと噛んで入れる人がいます。これは絶対にやってはいけません。慎重に手で入れてしっかりと入ったのを確認してから噛むようにして下さいね。上手に使うことで、ご自身の歯も入れ歯も長持ちさせることができますので、どうかお忘れなく。 

神奈川県歯科医師会・横浜市歯科医師会会員 杉本達也

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