[かむカム5号/1993年3月]より 歯のまめ知識かむカム歯のQ&A

Q : 新入園(学)する子どもの口の中のチェックはどのようにしたらよいでしょうか、そのポイントを教えて下さい。

A : 新入園する子ども(3・4歳児)では上下20本の乳歯が全て生え揃っています。そしてかむ刺激によってあごの骨はどんどん大きくなっていく時期です。むし歯については、3歳まで少なかったむし歯が急に増えてくる時期です。

これは、お母さんの手元をはなれて、お友達と遊ぶ機会が多くなり、生活習慣が大きく変化することと、食べ物の種類が多くなったり、その中に甘味食品が増加してくるためと思われます。この頃のむし歯はいちばん奥の歯と奥から2番目の歯の間にできるものが多く、同時に二本のむし歯ができたことになります。このむし歯を放置して深いむし歯にしてしまうと、痛みのためにあまりかまなくなって、あごの骨が十分に発育できなくなってしまいます。

また、むし歯によって歯の頭の部分がくずれてしまうと、隣の歯が傾いてきて永久歯の生える場所がせまくなってしまい歯並びを悪くする原因となります。

お母さんはいつも子どもの口の中を注意深く観察し、この部位にむし歯ができていないか、色が変わっていないかをチェックすることが必要です。上の歯のむし歯はみえにくいので、膝の上にねかせて、光を十分にあててチェックする必要があります。すこしでも異常に気がついたら、すぐに歯科医院にいって検査を受けることをおすすめします。
また、あごの骨が正常に発育しているかどうかもチェックしてみましょう。このチェックは前歯の間にすき間が出来ているかを観察することです。乳歯は2歳半で生え揃いますが、この時は前歯にはすき間がありません。3・4歳になってあごの骨が大きくなってくると、歯は生えたままの大きさで変わりませんので、歯と歯の間にすき間があいてくることになります。

4歳になっても前歯にすき間がない子どもはあごの発育が不良です。永久歯の歯並びが悪くなる可能性が高いといえます。むし歯があれば治して硬い物を食べるようにしましょう。