Q 歯肉炎、歯周病は何歳位から起こるのでしょうか。

A

いつも口の中が汚れている子どもたちは、5歳前後から歯肉炎が徐々に始まり、歯周病がじわじわ起きてきます。

厚生労働省の歯科疾患実態調査(昭和62年、旧厚生省公表)によると5~14歳で33%の小中学生の3人に1人が歯肉炎・歯周病にかかっています。すなわち、子どもたちは歯周病(歯槽膿漏)になる予備軍なのです。また、年齢が高くなるにつれ歯周病も増えてきています。

15~24歳の3人に2人、25~34歳の4人に3人が歯肉炎に、そして45~84歳になるとそのピークは55歳前後で、同時に歯周炎で困っている人も多くなっています。

                   

成人が歯を失う状況

歯が抜け落ちる大半が歯槽膿漏によるものとみられます。即ち本来上下28本ある歯のうち、平均して40歳で3本の歯が抜け、50歳で5.2本、60歳で12.2本、70歳になると21.1本の歯が抜け落ちてしまいます。

高齢者の多くが食べる楽しみ、噛んで味わう楽しみができないのではないでしょうか。

歯科診療について:口の中の病気