お口の中が乾くとどうなるの?

執筆者
神奈川県歯科医師会会員・横浜市歯科医師会会員 真下 純一

年齢を重ねてくると気になるのが「口の乾き」。
ネバネバしたり、気持ち悪かったり・・・
でも早めの対策をすれば大丈夫。

なぜ口が乾くのか、そしてどう対処したらよいか、ご紹介します。

 

口が乾くのはいったいなぜ?

だんだん年齢を重ねてくると、多く聞かれるのが「口が乾くようになった」という声。朝起きると「口の中がカラカラ」、ふだんから「口の中がネバネバする」、「口が乾いてとっても話しづらい」、といったような症状に悩む方も多いのではないでしょうか。

「ドライマウス」ともいわれるこうした症状。実はこれ、口の中で分泌される唾液の量が少なくなっているサインなんです。

  

唾液の3つの大事な役割

唾液にはお口の健康を守るとても大切な役割があり、主に次の3つが知られています。 

①むし歯を防ぐ

食べかすや細菌を唾液が洗い流し、むし歯菌の出す酸を弱め、むし歯になるリスクを低くしてくれます。

②歯ぐきを守る

歯ぐきの細菌が増えすぎないようにコントロールして歯周病になるリスクを減らします。

③粘膜を守る

口内炎を防いだり、入れ歯を安定させたりしてくれます。

 

口の中が乾いてくると、どんなリスクがあるのか?

唾液の量が減ってくると口の中が乾燥してきます。そうなると、いったいどんなことが起こりやすくなってしまうのでしょうか?

実は、次のような症状が増えてくるんです。

・むし歯が急に増える

・歯の根元が黒くなってくる

・歯ぐきが腫れてくる

・口臭が強くなる

・入れ歯が外れやすくなる

・口の中がヒリヒリしたりネバネバしたりする

 

特に、今までむし歯が少なかった方でも急にむし歯が増えることがありますのでご注意ください。
口が乾いてくることで、むし歯などさまざまなリスクが高まってくることがおわかりいただけましたでしょうか?

 

唾液が減る以外にもある、口が乾く原因

口の中が乾いてしまうのには、加齢などで唾液の量が減る以外にも、いろいろな原因が潜んでいることがあります。

まず、よくある原因なのは、お薬の副作用(血圧の薬・睡眠薬など)です。副作用で口の中が乾くことがあります。
他にも、鼻が詰まったりして口呼吸するようになると口の中が乾燥してしまいます。
さらにストレスや、全身性の病気(糖尿病やシェーグレン症候群など)でも口の中が乾きやすくなります。

 

今日からできる対策!

口の中が乾いてしまうドライマウス。でも大丈夫です、今日からできる対策がありますのでお伝えします。

まずは、「よく噛んで食べる」こと。よく噛めば噛むほど唾液が出ます。ぜひ食事の時に気を配ってみましょう。

次に、「こまめに水分補給する」こと。口の中を乾燥させないことで、様々なリスクを減らすことができます。

また、「フッ素入り歯磨き粉を使う」こと。口の中が乾いているとどうしてもむし歯になるリスクが高くなるので、フッ素入り歯磨き粉を使うことでむし歯になりにくい歯にしていくことも大切です。

さらには、「定期的な歯科受診」をすること。口の乾きは思い込みの時もありますので、唾液の分泌についての検査も可能です。必要があれば、保湿ジェルやお薬、人工唾液をご提案します。

 

最後に

口の乾きは「年齢のせい」とあきらめてしまう必要はありません。あきらめてしまう前に、早め早めの対策をしていくことで、むし歯や歯周病を防ぐなど、さまざまなリスクを減らすことができます。

気になる症状があれば、お気軽に近くの歯科医院へご相談ください。

 

執筆者情報
真下 純一
神奈川県歯科医師会会員・横浜市歯科医師会会員
ファミーユデンタルクリニック

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